学校規模適正化懇談会を終えて
全5回 計10時間
全5回にわたって行われた「学校規模適正化懇談会」
1回の懇談会が約2時間だったので、計10時間。
その委員の1人として、全ての懇談会に出席をしてきました。
この懇談会には学校をどうするか?という最終決定権はありません。
懇談会としての意見をまとめ、南知多町へ提言をする!ここまでがこの懇談会の役割となっています
たくさんの検討資料を手に、さまざまな意見が飛び交いました。
同じ南知多町内でも、各地域による考え方の違いなどを目の当たりにでき、とても貴重な経験をさせて頂きました
議論を終えて
この5回にわたる懇談会を通じて私なりに感じたことは、
「学校規模適正化」と言うのは、単に子ども達の数が減ってきたから、学校の数をそれに見合った数にしようと言う単純なことではない!
と言うことでした。
南知多町に生まれた子ども達をどう育て、どんな大人になって欲しいのか?
それに対して南知多町として地域として、どう取り組むのか?
私たち大人が、子ども達へどんな答えを示し、どんな道筋を作ってあげられるのか?
今を生きる私たち大人が、未来を生きる子ども達に対する責任を問われている!そんな感じがしました。
現役の親の声
この5回にわたる懇談会が行われている期間中、小学校や中学校に子どもを通わせている現役のお父さんやお母さん達から、いろんな声を聞くことができました。
部活として大好きなスポーツを続けられない子ども達のやりきれない気持ちをどうしたらいいのか?
高校生になった途端、1学年300人という中に入り、人間関係をどう作ったらいいのか、思い悩むことはないだろうか?
互いに切磋琢磨しあい、高みを目指していく競争心は、少人数の中では生まれにくい。
この心をどう育てていったらいいのか?
これらだけではないですが、現役の保護者の方が抱えている危惧や不安。
それらの根源の1つに「少人数」と言う事が挙げられるのなら、そのための解決方法として、いくつかの学校を合わせて、新しい教育の場を提供する!と言うのはごく自然な流れだと思います。
・部活動を通じて学べる上下関係や、そこから生まれる絆
・クラス替えのドキドキ感。
・多人数の中でどうやって自分を確立し、周りの人とどう付き合っていくのか?
・多くの人と出会い、自分にないところを学び、吸収し、刺激しあい、互いに成長しあう友人関係
学校の再編により1学年の人数が増えると、これまでになかった経験をすると思います。
これまで触れる事のなかった価値観に触れることもあるでしょう。
多くの可能性を秘めた子ども達が、たくさんの価値観に触れ、いろんな経験ができる。
「学校規模適正化」は、子ども達にたくさんの選択肢を与え、その中から自分に合ったものを選ぶことができる。そんな可能性をも秘めているとも感じています。
ゴールではなくスタート
懇談会の最後にこんな発言がありました
「南知多町の学校を再編する事はゴールではない。ここから新しい南知多町の教育が始まるスタートなんです」
また南知多町教育委員会から頂いた資料の中に、こんな一文がありました。
ここで言う「郷土」とは、
保育園&小学生の時には、自分の住んでいる地区であり、中学生では、南知多町全体を郷土と捉えると定義しています。
それぞれの成長に合わせた「郷土」と言うものに、愛着と誇りが持てるように、南知多町だからこそできる教育をして欲しいと願っています。
南知多町における、子ども達への教育は大きな変化を迎えようとしています。
この変化は、南知多の未来を担う子ども達を思うからこその変化だと信じています。
変化に、不安や心配はつきものです。
そんな不安や心配は、抱えてばかりでは消えることはありません。
時間が経てば無くなるものでもありません。
行動を起こすことで、解決の糸口を掴むことがあると信じています。
未来を見据え、変化を恐れず一歩前に踏み出しますか?
それとも、まだその場に踏み止まりますか?
今を生きる私たち大人は、こんな決断を迫られているかもしれません。
あなたはどちらですか?
私はなんの迷いもなく、前へ踏み出します。
そしてウミひとココロは、南知多町の「学校規模適正化」を支持します!