ミナミチタのイチオシ!

海っ子バスを考える会

投稿日:2019.08.26 おしらせつぶやき

年間約5700万円

先日、海っ子バスを考える会の豊浜会場にお邪魔してきました。

実は、こんな考える会があると知ったのは豊浜会場開催日の前日!
まぁ〜いつも暇な私はそそくさと出掛けて行ってきたわけですが・・・💦

会場には、およそ20名の方がいらっしゃいましたが、そのほとんどが私の親の世代の方々。

「通学に使っている子供を持つ親世代の方々は、この時間帯の参加が難しいのかなぁ?」
「こんな会がある事を知らない人もいるだろうなぁ?」
と改めて、参加者集めって難しなぁ〜と思いながら、空いてる席に座りました。

担当課長さんの挨拶から、冒頭の30〜40分は海っ子バスの現状などの説明をしてもらいました。

そこで出てきた数字が、冒頭の5700万円と言う数字。

この数字は南知多町が海っ子バスの運営の為に1年間に支出している金額。

つまり、式にするとこんな感じ
(運賃収入+国からの補助)ー 事業運営費=マイナス5700万円

このマイナス分を南知多町が負担していると言う事です。
毎年、年間約5700万円の赤字を生む事業がよく続いているなぁ〜と驚きです!

そんな中でも南知多町は何とか利用者拡大を目指して、このような会を豊浜以外にも、内海・師崎・日間賀・篠島で行い、町民の皆さんに海っ子バスへ意識を向けてもらおうと頑張っています。
その一環として、名鉄電車への乗り継ぎがしやすいようにダイヤを一部、修正したり、内海駅周辺での路線変更や、新しいバス停の設置などが、今年の10月から行われるそうです

南知多町・海っ子バスについて

この海っ子バスを考える会は、まだあと2会場ありますので、是非、足を運んでみてください
・8月28日(水)19時30分開始 内海会場 町公民館内海分館(内海サービスセンター)2階 集会室
・8月29日(木)19時30分開始 篠島会場 篠島開発総合センター(篠島サービスセンター)2階 集会室

利用者拡大を目指して

この豊浜会場では、2つのテーブルに分かれて
「どうすれば海っ子バスの利用者は増えるのか?」をテーマに、参加者の皆さんのアイデアを書き出しました。

私が覚えている範囲なんですが・・・

◎最終便の時刻をもう1時間程度遅くして欲しい
◎一部のバス停を、インスタ映えするように作ってみてはどうか?
◎中学生料金の新設
◎通学定期をもう少し安くして欲しい
◎バスの車内に絵などを書いて、もっとカラフルでポップな感じに

と言うような意見が出ていました!

最後に・・・

最後にイチ南知多町民である、わたくしサンカクまゆげが、この会に参加して感じた事を少し・・・

毎年、5000万円を超える赤字を生んでいるこの海っ子バス事業ですが、行政としても町民としても無くなってしまっては困る、と言うのは間違いない事だと思っています。

ただこの海っ子バスに期待される役割としては、通勤&通学の足として役割、観光客の方へ観光的な利用をしてもらう役割、町民の生活を支える社会的インフラとしての役割、などが挙げられると思います。
海っ子バスと言う1つの事業に、これだけの多角的な役割を担わせている事が、バスの路線や運行時間が中途半端になってしまい、利用者が伸びない原因になっているのではないか?と感じました。

南知多町と言う行政が担っている事業ですので、行政の中立性と言う立場からすると、「皆さんの声にお応えする」と言わざるを得ない部分があるのは確かな事だと思います。
しかし、運行をする全ての便で「皆さんの声にお応えする」と言う中立性を確保するのは、そこまでは必要ないのではないか?と感じでいます。

つまり、海っ子バスとして運行する全ての便に対して、中立性や万能性を求めるのではなく、1日を通してであったり、1週間であったりなど、ある程度の幅と期間をもたせた形で、中立性を確保すると言うような柔軟な運行形態があってもいいように思います。

具体的な例を挙げるとすれば、
・朝と夕方〜夜の便は、駅を使って通勤&通学をする人達に特化して、止まるバス停を限定して、駅までの最短ルートで運行する、通勤&通学バス
・平日の昼間などは、バスを使って通院や買い物などをされている方に重きをおいたバスの運行
・土日祝日などは、駅に降り立った観光客の方々へ重きをおいた、運行ルートと運行時間

といったように、その時間やその運行ルートにテーマを設けて、それに則した運行形態があってもいいんじゃないでしょうか?

かなり変テコな理想論も入っていますが、いろんな面で多様化が進んで ”こうでなければいけない” と言う事が段々薄れてきているこの時代だからこそ、行政としての固く重い鎧は脱ぎ捨てて、他にはない独自の発想とアイデアで、海っ子バスが維持&発展していってもらいたいと思います。

投稿ライター: 
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